就業規則の目的を考える

 就業規則の意味は、労働紛争からみて、次のようなものが考えられます。

■会社が社員の労働条件等に関して、守らなければならない基準
■社員に守らせたい基準
■会社が社員の処遇に関する権利を明文化したもの

 重要なことは3つ目の「会社が社員の処遇に関する権利を明文化したもの」ではないかと思います。
 明記していない就業規則については権利が発生しないと解釈することができます。労働基準法等の法令では、全て労働者の保護が目的となっているため、労働者の側に立った内容になっています。

 会社を労働紛争から守るという観点から考えると事業主が主体的に作成できる就業規則が唯一、リスク回避の道具となります。就業規則に関しては、法令違反がない限り、事業主は社員に了解を得る必要はありまん。事業主の思いや社員に期待するものを自由に規定することができます。

 例えば、制服着用の義務や懲戒要件、罰則などは法令に抵触しない限り自由に設定できます。しかし、就業規則等に明記されていない項目について使用者が社員の処分等を行った場合、社員側から訴えを起こされと、その処分が無効となる可能性はきわめて高いといえます。
 予め規定しておくことによって、そのような事態を防ぐことができると思います。

 

プロフィール

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Author:sr.hide
兵庫県・神戸市・三宮で開業の
社会保険労務士の佐伯秀樹と申します。

フラッシュ クロック 「幻の庭。曼珠沙華」

『Chris's Crime』

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